映画芸術・趣味

「悪人」での演技がリアルすぎて本当にイヤな人に見えるヨ

先日動画を検索していて目に留まった映画「悪人」
この作品は以前見た時に、俳優陣の演技がとても上手いと感じた映画です。

悪人

「悪人」は芥川賞作家で代表作に「怒り」等の作品がある吉田修一の小説が映画化されたものです。

ストーリーがよく練られている上に出演している俳優の演技がリアルで、いい意味でも悪い意味でもいろいろ考えさせられる映画。

悪人

あらすじ

ネタバレしない程度にあらすじを。

ある青年が殺人事件を起こす。そんな青年と逃避行に走る女性の行く末は….

監督

李相日

キャスト

妻夫木聡

深津絵里

岡田将生

満島ひかり

深津絵里

この作品で主演の深津絵里はモントリオール世界映画祭最優秀女優賞を受賞しています。

深津絵里さんは昔から透明感のある存在感が本当に素敵な女優さんです。さすがに演技が上手い!

深津絵里さんの演技もすごかったんですが、その他のキャストも全員演技派ばかり。

満島ひかり

そのなかでも印象に残っているのが満島ひかりさん。
映画の中で、とても嫌な性格の女性を演じております。それが迫真の演技でリアルすぎて見ていて嫌悪感を抱くほどなんです。

岡田将生さん演じるゲス青年にさえ「安っぽい」(だったかな?微妙に違う言い方だったかもしれませんが確かそんな感じのセリフ)と言われるようなキャラクター。

満島ひかりさんが演じる女性は物語のなかで不幸な目にあってしまいます。

そんなかわいそうな展開にもかかわらず、視聴者が「自業自得だね」と思ってしまうほどのいやらしさを表現できる演技力のすごさ。正に体当たりの演技といった感じでした。

感想

「悪人」はそれぞれの視点からみた時に「本当の悪人は誰なのか」と問わずにはいられない、人の善悪をあらゆる角度から描いている作品だと思います。

意図せずに悪人になってしまった存在。

他人から見ると悪人でも身近にいて愛するものにとっては「悪人」にはなりえず守りたくいとおしい存在・・・そんな感じの人物が登場します。

理不尽な事に対する怒り、やっている事は悪人だとしても視点を変えるとそうではないのでは?とモヤモヤ感でいっぱいになるような物語。

ラストは悲しく切ないです。

英語ワンポイントレッスン

今日はついでに「悪人」にまつわる英語表現をいくつかご紹介したく思います。

  • acerbic
  • belligerent
  • caustic
  • contentious
  • cynical

いくつ意味がわかりますか?cynical は日本語の中で使ったりするので知っている方が多いかもしれませんね。
その他の単語はアメリカの教養ある英語を身につけるための英単語集や英検一級の単語集に載っていたりするので上級英単語の部類。なので少し難しいかも。
そんな上級の難しい単語も今回リストアップしたような似ている意味合いのグループで覚えてしまうと記憶に残りやすいですよ。

満島ひかりさんが演じている女性は上記の単語の意味にあてはまるような性格をしています。

日本語の意味はこちら!

  • acerbic しんらつな /əsˈɚːbɪk/
  • belligerent  好戦的な /bəlídʒ(ə)rənt/
  • caustic  手厳しい /kˈɔːstɪk/
  • contentious 口論好きの /kənténʃəs/
  • cynical  皮肉な /sínɪk(ə)l/

最後に

このようなきつーい性格が災いを招いてしまうわけですね。本当にこういう性格の人は気をつけないといけません。
人の恨みを買うとこわいですよ。

悪人= villanなんかになってはろくな事がないです。