最近読んでいる洋書はファンタジー小説。
これが予想外にアタリでおもしろくて。
私の場合、通常ノンフィクションを好んで読んでいます。
それがここのところなぜだかフィクションが読みたくて。
なんだか現実逃避して空想の世界にひたりたい気分なのかもしれません。
最近は地震やら台風やらで不安になることが多く、なんとなく憂鬱な気分になることがあります。
ちょっとレジャーでもという気分にもならないけれど、遊び心があるファンタジー小説でも読むと少しは気晴らしになるのでは?と思いまして・・・・
それでいつもは読まないようなファンタジー小説を読んでみることに。
選ぶ本は海外の作品というところがポイント。どうせ読むなら語学学習をかねて読んだほうがよかろうということで。
それで選んだのは
この本の著者Jeff Wheelerはthe Kingfountain Series でWall Street Journalのベストセラー作家となっています。
「Storm Glass」はthe Harbinger Seriesというシリーズの一冊なんですが、これが思っていたよりおもしろくて。
臨場感あふれるストーリー展開に引き込まれどんどん読み進めたくなるのです。
私の場合オーディオブブックで読書しているのでよけいにワクワクするのかもしれません。
ナレーターのKate Ruddさんの読み方が本当に引き込まれる感じなんですよ。
登場人物によって声の使い分け?をしているようでどんどん聞きたくなるようなナレーションなのです。
ここで「Storm Glass」のあらすじをネタバレしないように少しだけご紹介。
特権階級は空に浮かぶsky manorに、貧困層は地上に住む世の中。
空の世界ではMysteriesという魔法が使われている。
この魔法は裕福層のみが学ぶことができるもので、特権階級は下の世界とは隔絶されている。
その反面地上に住むものは厳しい労働を強いられている。
下の世界で厳しい生活を強いられるCettie Pratという少女は上の世界の住人にひょんなことから引き取られることになり・・・・
この小説の展開どこかで聞いたことがあるような感じかもしれませんね。
貧乏でいじめられながら育った浮浪児が苦しみから抜け出そうともがき、裕福な世界に入っていって奮闘するようなお話。浮浪児とはいっても、主人公のCettie は他の人には見えないゴーストが見えたり、他の子とは違う能力がある感じなんですけれども。
それでもって対局の裕福な環境で育った、お姫さまのような少女が登場して・・・・という。
裕福に育った少女は少女で、かごの中の鳥のような生活に嫌気がさしているんですね、これが。
ここまで聞くとなんとなく次の展開が想像できそうな感じかもしれませんが。
この手のお話は普遍的というか、いつの時代も人びとの心をとらえて離さないものなのでしょう。
多くの人が自分のいる場所がここではないのではと感じることってあると思います。
そんな中、自分の居場所を探して悩んだり奮闘する姿に何か感情移入する点があるのかもしれませんね。
小説の場合、そこにファンタジーやミステリーの要素が絡んできたりするのでおもしろい!
この「Storm Glass」は英語の初心者から中級者まで楽しめると思います。初心者の場合は辞書を引きながら読まないと厳しいかもしれませんが。
一応この本のジャンルはヤングアダルト向けファンタジーとなっていますので、それほど難解な内容ではなくティーンから大人まで楽しめると思います。
海外のアマゾンレビューをチェックすると「Storm Glass」の評価は非常に高く、Teen&Young Adult Historical Fantasy eBooksでは#1ベストセラーになっていますね。実際に読んでみると評価の高さに納得。
「Storm Glass」はHarbinger Series の一冊。シリーズは4冊あるようなので、他の本も今後読んでいくことになりそう。他の本も楽しみ!