栄養が認知パフォーマンスに関係していることは以前からよく語られている事ですが、最近の研究ではある脂肪が知能に関係している事が明らかに。
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不飽和脂肪酸(monounsaturated fatty acids )が一般的知能にリンクしている事がUniversity of Illinois の最近の研究によって確認されている事が今日読んだ海外の記事には書かれていました
脂肪というと、なんだか太りそうとか、体に悪そう…という風にイメージしてしまいがちですが、全ての脂肪が悪いというわけではありません。
オリーブオイル、ナッツ、アボカド等に含まれる脂肪酸は脳機能にとって良い働きをすると今回の研究発表では報告されてます。
このタイプの脂肪酸MUFAsと脳機能のネットワークとの相互関係によって引き起こされる関係性にキーポイントがあるようです。
MUFAsとはいったい何ぞや?というと、monounsaturated fatty acids の事です。
日本語に訳すとmonounsaturated fatty acids は一価不飽和脂肪酸と言います。
以前からこのタイプの脂肪は良いと言われていました。それが今回MRIのデータや血液サンプル等を用いた研究で脳機能との関係が更に明らかになったという感じでしょうか。
記事によるとこの研究についてはJournal NeuroImageで発表されているとの事です。
地中海食(地中海式ダイエット)の記憶能力や健康に対する良好な研究結果は繰り返し報告されています。
地中海式ダイエットの特徴は次の通り。
地中海食にはMUFAsがたくさん含まれています。脳機能が気になる場合は地中海食を取り入れると良いかもしれません。
ただちょっと気になるのはオリーブオイルです。近年オイル偽装問題があったりするので、良質なオイルを選ぶように気をつけないといけません。
MUFAsは一価不飽和脂肪酸の事ですが、脂肪にはそもそもいったいどんなものがあるの?
と混乱してしまうかもしれませんね。
簡単に説明すると脂肪は下記のように分類する事ができます。
飽和脂肪酸は肉や乳製品に含まれています。取りすぎはコレステロールが高まると言われています。
飽和脂肪酸はホルモンの生産に関わってくるのである程度は必要なんですが、取りすぎは注意が必要。
不飽和脂肪酸は次のように分類されます。
隣にはそれぞれの脂肪酸が多く含まれている油をリストアップ。
オメガ3とオメガ6は多価不飽和脂肪酸脂肪酸。
オメガ9は一価(単価)不飽和脂肪酸と呼ばれています。
現代人はオメガ3の摂取量が少なく、飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸のオメガ6の過剰摂取状態にある事が多いです。これはサラダ油や肉食、加工食品の過剰摂取によるものです。
オメガ3とオメガ6は必須脂肪酸なんですが、過剰摂取に気をつけオメガ3とオメガ6のバランスが1:1〜1:3になるようにするとバランスがいいんです。
多くの人はこれが1:10ぐらいの割合になっているので注意が必要。
不飽和脂肪酸は酸化していない状態で摂取するのがポイント。熱を加えすぎないように気をつけなければなりません。使い古しの油を使ったり、クッキーやインスタントラーメンのように油を使用して時間が経過している食品は避けた方が。
この辺りのことを知っていると、例えば糖質制限をする際にどのようなタイプのタンパク質や脂肪を組み合わせたら効率的かがわかってくると思います。
揚げ物やクッキー、加工食品っておいしくてなんだかやみつきになることが多いです。
体に悪いと言われているものにかぎって食べたくなるというジレンマ。特に油と糖質が組み合わさると中毒性があるみたいで、食べ始めるともっと食べたくなります。
よく体の声を聞いて食べたくなるものを食べると自然と栄養のバランスが取れていいといいますが、そんな事してたら逆に体に悪いものばかり食べてしまうような気が・・・・?
いったん癖になるとやめにくい人は最初から手をださないようにするのがいいんでしょうね。(これ私デス)
コントロールできる方は時々息抜きに食べる程度にしておくと良いと思います。
今回のブログ記事では
ニュース記事に書かれてあった事に加えて私が正常分子栄養学で学んだ脂肪酸の摂取方法について書いてみました。
脂肪を摂取する際は意識して体に良いタイプのものを選ぶと健康効果が期待できるかと思います。