英検の1級に合格したい場合、一次試験のみならず難関の2次試験を突破しなければなりません。
ところが、この2次試験というのが多くの人にとって非常にハードルが高いんですねえ。
これには様々な理由がありますが、今日はその中でも日本人が苦手とするある点について取り上げたいと思います。
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英検2次面接が多くの人にとって難しく合格しにくいのは日本人の持っている性質がかなり影響しています。
日本人が苦手とすることのひとつに、会話を論理的に展開するといった事があげられます。
ですが英検では論理性が求められますので、面接時には普段何気なく展開している日本人的な会話の展開のしかたに修正をかけていかなければなりません。
多くの日本人は、周囲の反応をうかがいながら会話をする事が多いです。
いわゆる「空気を読む」という事が求められる文化ですので、これができないと変人扱いされる始末です。
その為周囲からはみ出さないようにと相手の様子を観察しながら、自分の意見を言うといったスタイルが染み付いているんですよ。
日本人は多くの事を語らなくても、相手が察してくれるというハイコンテクストな文化を持っています。
日本では当たり前の事なんですが、実はこれって世界基準では珍しい文化。
海外に行くと、これでもかというぐらい論理的に主張する人が多いのです。
日本人的には「もうちょっと空気読んでくれてもいいのでは?少し想像力があれば人の気持ちがわかるんでないの?」と思うのですがそのような発想はなく容赦なくガーっと主張される事も。こちらが主張しないと意見がないと思われてくやしい思いをすることもあったり。
日本人的な発想だと通用しない場合があるんですねえ。
時には日本人的な会話の展開をしていると、相手がイライラしてきて
Get to the point!
なんて言われることもあります。特にビジネスシーンで言われてしまう事が。
高・低文脈文化とは?(high-context cultures)と低文脈文化(low-context cultures)/wikipedia
こんな風に相手にGet to the point!なんて言われても、何故?と思うかもしれませんね。
大抵このように言われる場合は次のような話し方をしている場合が多いです。
上記のような喋り方は日本にいると割とあちらこちらで展開されています。特に女性に多い。
日本ではこのような会話方法のほうが角が立たず人間関係がうまくいく場合があるというのもあります。
上記のような日本人的ハイコンテクストな発想の会話展開はべつに悪い事ではなく、日本人の持っている良い部分でもあります。
多くを語らなくても分かり合えるのってすごいことだと個人的には思います。スピリチュアリティーが高いんではないかとも思います。
日本人は意見がないのではなく、実は言葉がなくても以心伝心で通じ合っているという事実がわかれば、ローコンテクストの国の人たちは超能力者の集団だと思うかもしれませんよ。
ところがですね、これが英検の2次面接ではマイナスに働く事が。
英検というのは一応、「英語」の試験なので英語的な発想の会話方法に合わせていかなければなりません。
英検2次面接のスピーチでは論理的にスピーチを展開することが必須なので、ファジーな表現は避けたほうが良いです。
どっちかなー?自分の意見はグレーゾーンだなあと思ったとしても、ある程度条件をつけて論理展開したほうが良いです。
英検の1級に合格したい場合は、日頃から英語的な発想で考える練習をしておくと、本番でも対応しやすいです。
あらゆるトピックに対して自分の意見はイエスなのかノーなのか。
自分の意見がグレーエリアな場合は基本的にどの程度イエスなのかノーなのか、条件を付ける。
その後、自分がどうしてそう思うのかを考える。だいたい3つほど考えをサポートする理由を考える練習をしておくと良いです。
トピックは英文ニュースや雑誌等からピックアップできます。
英検では様々な社会問題についてのトピックが出題されるので、政治、経済だけではなく医療や健康、文化など幅広くカバーしておく事をオススメします。
日頃のくせって無意識に出てしまうものです。
面接でついまわりくどい言い方になってしまった〜なんてよくある事。
日頃から意識して論理的に話す練習をしておくと、面接本番で戸惑うという事がなくなります。
少しの意識の差で合格に近づくことができますヨ!