今回ご紹介する洋書はベストセラーとなっている「The Blank Slate:The Modern Denial of Human Nature」です。
本の紹介ついでに英語のレベル別洋書の読み方についても書いていきます。
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実験心理学者、認知心理学者ハーバード大学教授のSteven Pinkerが「人間の本質」について様々な観点から考察し探求している本です。
邦題は「人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か です。
人間の本質がどのようにして形成されるのかはいままで様々な場面で論争になっているテーマ。
人の性質は生まれながら決まっているのか、成長過程や環境によって形成されるのか?といった誰もが一度は考えたことがあるような事ですね。
生まれか育ちかは英語で「nature and nurture」と表現します。
nature and nurture に関するテーマは人は家柄や身分で決まるのか、別の言い方だと遺伝子で決まるのか生育環境で決まるのかといったことに関連してきます。 このようなテーマはデリケートな部分があるので思想面や文化的な事で論争になりやすい側面があるのですね。
「The Blank Slate:The Modern Denial of Human Nature」では人間の本質における考察を過去の論争を含め解説しています。
「The Blank Slate:The Modern Denial of Human Nature」は次のような事を不思議に思いその理由を考えるような方におすすめです。
子供は何も教えないでそのままの状態だと他人を叩いたり噛んだりしますね。
もし人が「Blank Slate=白紙状態」で生まれてくるのであれば、このような乱暴な行動をとるのだろうか?なんて事をあれこれ考えるような人には特に楽しめるような内容ではないかと。
英語のレベルは中上級者向きのように感じます。
英語上級者の場合だとあまり辞書を引かないでも理解できる内容かと思いますが中級レベルだと意味のわからない単語を辞書で引きつつ読むことになるかも。
精読するかさらっと走り読みするかでどの程度辞書を引くかは人によって違ってくるかと思います。
洋書は英語初心者の方にはハードルが若干高いかもしれません。
最初は何が書いてあるのかわからなくて「もう読めない!」と挫折することも。
私も昔はそういう風に感じて最初の数ページを読んだだけで読むのをやめてしまった経験があります。
けれども洋書は慣れてくると読めるようになるので、すぐに諦めるのはもったいないです。
最初のうちは、わからない表現をノートに書いて勉強したり少しずつでも読んでいくと良いと思います。そうやって読み進める事を続けていると英文に慣れてきますよ。
最初はまったく読めなかった人でも根気よく勉強を続けて今では洋書を読みまくって多読しているというケースもけっこうあるので。
紙の本だと厚みに圧倒されて読み続けるのを挫折してしまう場合はKindleキンドルがおすすめです。
キンドルは紙の本に比べてページ数の多さを感じにくいですし、辞書機能が搭載されていて読みながら単語の意味を調べられるのが便利。
このブログで紹介している洋書は個人的な趣味でピックアップしている本なので参考程度に読んでいただければ。
洋書を挫折せずに読み続けるには興味を持てる本を選ぶ事がポイントだと思うので、できるだけ好みの内容のものを探す事をおすすめします。
好きなジャンルの本だと内容を知りたくて続きを読みたくなりますよ。